モラハラ夫からの子連れ脱出を経験 現状を変える一助になれば幸いです

家庭裁判所調査官による子供の調査官調査

家庭裁判所調査官による子供の調査官調査

家庭裁判所調査官とは?

家庭裁判所は,夫婦や親族間の争いなどの家庭に関する問題を家事審判や家事調停,人事訴訟などによって解決するほか,非行をした少年について処分を決定します。いずれも法律的な解決を図るだけでなく,事件の背後にある人間関係や環境を考慮した解決が求められます。

家庭裁判所調査官は,このような観点から,例えば,離婚,親権者の指定・変更等の紛争当事者や事件送致された少年及びその保護者を調査し,紛争の原因や少年が非行に至った動機,生育歴、生活環境等を調査します。(※裁判所ホームページより)

父親からの調査要請

上の子供二人自身も、モラハラ夫からの被害を受けていた期間が長く、母親である私がいろいろと父親からやられているのも見てしまっているので、父親との面会を拒否していました。

そのため、モラハラ夫から

「子供が会いたくないと言ってるなんてウソだ!」

「母親(私)に悪口を吹き込まれてるんだ!」

「母親に気を使って、パパに会いたいと本音を言えてないんだ!」

だから子供たちの様子、本音を調べて欲しいとモラハラ夫から要請がありました。

自分がやってきたことが子供達を長年傷つけてきたという自覚も持てず
理不尽な怒りの矛先が子供自身に向かなくても、子供の目の前で母親に攻撃(口撃)をすることも子供へのDVになるということもわからず、無自覚で、

母親に父親の悪口を吹き込まれてるから俺に会いたくないと言ってるんだ!

ととんでもない言い分を平気で主張してくる様子は驚きでした。

面会を拒否しているにも関わらず、学校行事の予定表を父親側に渡し、参加を妨げないなどの要求もありました。

会うのを拒否している現状で、学校行事への参加など認められるはずがありません。
せっかく慣れてきた転校先での学校生活が脅かされることになりますので、この件は子供ともども断固拒否しました。

そうこう話し合いを続けている中で、モラハラ夫より、

「子供に会えないのは、私が不当な介入をして面会を妨げているからだ!裁判所の調査官調査を依頼する!」

と言い始め、もちろん、私が父親の悪口を子供に言い続け、会おうとするのを妨害しているという事実は全くないですが、
子供達が胸の内を吐き出すいい機会なのでは?という話にもなり調査官調査を受けることにしました。

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子供の防衛本能!?

離婚や別居を経験している子供は、子供自身自覚していなくても、同居親に嫌われたくない!と防衛本能が働き、
同居親の意向に合わせようとする傾向が強いそうです。

同居親が明らかに父親を良く思っていない場合、

「ママはそうかもしれないけど、俺はパパが好きだから会いたい!」

と言い出せない、言い出しづらい。なぜなら、母親と同調せず嫌われたら生きていけない、生きづらくなると考えるからです。

人生いろいろなことがありますし、いつも思い通りに生きれるわけではないですが、
もし子供が、

パパに嫌なことされてきたけど、時々は会いたい

という思いを持っているなら、叶えるのは私の役目だと思いました。

ですので、子供に対して、

ママはパパと元は他人だし、離婚・別居することになったけど、
あなた達は血のつながった親子だからママとはちょっと違うし。

 

もうパパとは一緒に住むことはないけど、
会いたければ会っていいんだよ!

 

生活のベースはママの所にしてほしいけど!

ママはあなた達がパパに会いたいと言っても、嫌だとか思わないから大丈夫だよ!

と伝えていました。

会いに行きなよ!とか、会った方がいい!など積極的に背中を押すことはしませんでした。
なぜなら、嫌なことをされ続けた人に会いたくないと思うのは自然な事ですし、
子供がもう自分の気持ちをはっきり持ち意思表示できる年齢だったからです。

面会したい気持ちがあるなら言い出しやすいように、でも我が家が別居・離婚に至った原因が、モラハラDV立った為、積極的に背中を押すことはせず、さじ加減が難しく試行錯誤しながらでしたが、
子供が出来るだけ本音を出せるように考えていました

調査官調査ってなにするの!?

我が家の場合、まず家庭環境の調査も兼ねて家庭訪問があり、その1週間後住んでいる地域の最寄りの家庭裁判所にて子供1人ずつ聞き取り面談が行われ終了となりました。

私は、調査実施に関して同意していいのか悩みました。

理由は、裁判所の調査官という物々しい肩書の人が自宅に来たり、子供自身が家庭裁判所という怖そうな所に連れていかれ面談されるという事は、子供にとってすごくストレスが大きいと思ったからです。ただ、

・子供が同居親には言えない本音を聞いてもらえるチャンス

・心の奥でたまっていたストレスを吐き出せるいい機会

だとは思っていたので、どちらがいいのかすぐ決断できずにいました。

調停内でどうするか話し合っていた時、調停員さんや弁護士から、

これから起こり得る子供が経験するストレスをすべて排除できるわけではないし、する必要もない。
子供が本音を誰かに話せるいい機会になるのでは?

という言葉を頂き、そうだなと納得し調査実施に同意しました。

まず子供達には気持ちを聞く前に、

・言いたくないことは言わなくていい
・これは親に内緒にしてほしいという事があればその都度言って。
・内緒にしてほしいと言ったこと以外は、基本的に聞いたことは報告書としてまとめ、お父さんお母さんも読むことができます。

など、事前の注意事項を丁寧に子供達に説明してから聞き取り開始です。

この一連の調査は調査官の報告書として長く細かい文章となり、これを読んだ後は「うそだ!そんなはずない!」とは言えない状況になるでしょう。

第1回目 家庭訪問

調査官が家庭訪問や家庭裁判所にて聞き取りを行うのは平日です。
なので、子供は2週連続で学校を早退しました。先生には本当の理由を話しましたが、クラスには通院と言って頂きました。

第1回目の家庭訪問の目的は、いきなり知らない人が来て、初対面で

さぁ、本音をはなして!

と言っても無理なので、まず自宅で顔合わせして、2回目の家庭裁判所で親しみをもって本音を言ってもらおうということでした。

いらっしゃった調査委員の方は、自宅に来る前に私は調停でお会いしてますし、とても気さくな明るい女性の方でした。

訪問時間になるまで子供も私も落ち着きませんでしたが、この時は全員一度に話をし個別は無かったので、少しリラックスして話せたのではと思います。

子供達の寝室などちょっとみせて~と見て、

・学校での様子

・どんな時が一番楽しいか

・得意な科目

・成績

・好きなご飯のメニュー

・困ってることなどなど・・

そして、調査依頼のあった父親が今どんなことを思っているか、過去を後悔しているかなどを子供達に話していきました。

約2時間の滞在でしたが、盛沢山でした。私たち家族間のやりとりや雰囲気なども十分見ていただけたのではと思い、無事終わった時はほっとしました。

第2回目 家庭裁判所にて

いよいよ家庭裁判所に行く日です。裁判所と聞いて子供の中でイメージするのは、テレビでよく見る判決を出す法廷でしたが、
私たちが行くのは建物の中の面談スペース、ただの部屋の一室です。

時間は一人一時間予定プラス母親である私とも少し話す。ということで4時間くらい予定でしたので、他の人が面談している間の待ち時間するもの、
ゲーム機・スマホ・宿題・おやつと飲み物を持ち込んで、控室と面談室に分かれて開始となりました。

前の週に家に来た人と話すので、子供達も少しは緊張がほぐれている様子でしたが、それぞれきっちり1時間程話し最後に私の面談。

結果、

・上二人はいままで通り父親には会わない

・学校行事にも来てほしくない

という結論。

子供達の心理状況も調査官の方に教えていただき、私がこれまで調停で子供達の様子を伝え心理を推測していたこととほぼ変わらない内容だったようで、

肝心の父親に会わない子供の心理は、我が家の場合、嫌だということプラス同居親に遠慮して会いたいと言い出せないというよりは、同居している親兄弟が大切なんだと思う、という言葉がありました。

 

後に読んだ報告書には、家庭を壊した父親を許せない気持ちもあるし、父は母に謝るべきだと思うとも書いてありました。

子供は子供なりに本当にいろいろと考えている中で、しがらみのない第3者にじっくり気持ちを聞いてもらえる機会は結果よかったのかなという思いになりました。

モラハラ・DVは間違いなく家庭・社会から根絶すべきものです。

しかし、程度の差はあれど世の中には一定数のモラハラ・DVをする人が存在します。
そういう気質の人たちは、

悪いと思っているけどやめられない、ではなく、自分のしている言動が悪いことだと思っていないのです。倫理・道徳軸がずれています。

一時、第3者にそんなことしたらダメじゃないか!と言われて、そうなのか・・と思ってみても一生涯の長いスパンで考えれば治るものではありません。
自分が心の底から、悪い事をしたと後悔することがないからです。

だってしょうがないだろ、おまえが俺をおこらせるんだから!
暴力をふるっても、

だれだって怒ることぐらいあるだろ!

とついカッとなって、とは違う、脳の思考回路が違う、悪いと思っていない、その思考回路こそがその人なのです。

こういうモラハラ気質の人が好きになる・ターゲットにするのは、言われた暴言などをまじめに受け止めて考えてしまい、何とか持ちこたえようとする・関係を維持しようとするタイプの人です。

最初から、あなた頭おかしいんじゃない!?なにいってるの?と突き放す相手にしないタイプの人はターゲットにしないそうです。

離婚・別居を選択しない場合、自分が突き放す相手にしないタイプの人間になれればいいのかもしれませんが、自分には無理でしたし、モラハラ夫はしつこいです。一度手にしたターゲットが突き放すような態度を取り始めた所で、こちら側がもたないと思います。

本来気にしないタイプではないので、
言われたダメージが蓄積され心が壊れてしまいます本当に嫌だと思うのであれば、物理的に離れるしかないと思います。

大丈夫です
私しかこんな夫の世話は出来ない、この人は私がいないとダメだ
と思うかもしれませんが、そんなことないんです

いなければいないでそれなりに生きていきますし、そんな人のためにあなたの人生を犠牲にすることはありません

自分らしく生きていきましょう!いろいろな可能性と出会いが待っていると思います!

モラハラ夫の特徴